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こんにちは、タキータです。

 

今回の記事は、小説「連鎖の海」の紹介です。

まだ発売されていない本ですが、気になる小説だったので、僕の方で記事にしました(2021年5月10日時点)。

 

以前僕は、「連鎖の海」の著者が出版した別の作品(サイレントエイジ)を読んだ事があります。

その作品が、とても興味深く、著者の思いが込められている内容だったので、今回の小説に関しても期待大です。

 

本について

①事故の概要

1910(明治 43)年1月 23 日、逗子開成中学校生徒 11 名と逗子小学校児童1 名を乗せたボート「箱根号」が許可なく葉山を出艇し、七里ヶ浜の行合川沖で突風に煽られ転覆した。悪天候の中、海軍、漁船、潜水器船等による懸命の捜索が続けられたが、事故発生から 4日後の 1 月 27 日までに遭難者全員が遺体で発見される、という最悪の結末となった。

 

小説の舞台は、逗子開成中学校を舞台にした物語です。

(1)「ボート遭難の碑」

 

上記の写真の像は、実際に稲村ケ崎にあるブロンズ像です。

 

1)碑が作られた理由

鎌倉市の稲村ケ崎では、この悲劇の事故を未来に伝えるため、そして、当時の亡くなった生徒達のために「ボート遭難の碑」が建てられています。

この像のモデルは、遭難した徳田兄弟をモデルとしています。

 

  • 兄弟が共に支え合っている、ブロンズ像

 

2)場所

 

(2)真白き富士の根(七里ヶ浜の哀歌)

鎌倉女学校(鎌倉女学院)の教師の三角錫子先生は、事故で亡くなった生徒達への鎮魂歌として、下記の歌を作詞しています。

 

三角錫子作詞、インガルス作曲
真白き富士の嶺、緑の江の島
仰ぎ見るも、今は涙
歸らぬ十二の雄々しきみたまに
捧げまつる、胸と心ボートは沈みぬ、千尋(ちひろ)の海原(うなばら)
風も浪も小(ち)さき腕(かいな)に
力も尽き果て、呼ぶ名は父母
恨みは深し、七里ヶ浜辺み雪は咽びぬ、風さえ騒ぎて
月も星も、影を潜め
みたまよ何処に迷いておわすか
歸れ早く、母の胸にみそらにかがやく、朝日のみ光
暗(やみ)に沈む、親の心
黄金(こがね)も宝も、何にし集めん
神よ早く、我も召せよ。雲間に昇りし、昨日の月影
今は見えぬ、人の姿
悲しさあまりて、寝られぬ枕に
響く波の、音も高し帰らぬ浪路に、友呼ぶ千鳥に
我も恋し、失(う)せし人よ
尽きせぬ恨みに、泣くねは共々
今日も明日も、かくてとわに

 

(3)関連図書や映画について

関連図書や映画

  1. 1935年(昭和10年):映画名「真白き富士の根」、企業名「松竹」
  2. 1954年(昭和29年):映画名「真白き富士の嶺」、企業名「大映」
  3. 1978年(昭和53年):著書名「七里ケ浜」、著者名「宮内寒弥」、出版会社名「新潮社」、補足「平林たい子文学賞を受賞」

 

上記の他に、逗子市立図書館に関連図書が、10冊以上あるそうです。

詳しくは、こちらから参照して下さい。

 

②逗子開成中学校について

逗子開成中学校は、私立の男子中学校で、高等学校も運営している中高一貫校です。

 

偏差値:69~71

 

「首都圏模試センター」が公表している偏差値は、高い数値で、非常に優秀な学校です。

 

(1)学校の基本情報

本校の前身は、1903 (明治36)年、私立東京開成中学校の分校として、三浦郡田越村池子(現逗子市池子)に開校された各種学校私立第二開成学校です。
初代校長は東京開成中学校の校長を務めていた田邊新之助でした。
その後、中学校としての認可を得、東京開成中学校から独立し(1909)、私立逗子開成中学校と改称しました。
有名な「七里ヶ浜ボート遭難事故」が起こったのはその翌年の1910(明治43)年のことでした。

 

上記は、逗子開成中学校・高等学校のホームページから引用した文章です。

ホームページ上にも「七里ヶ浜ボート遭難事故」について記載されている事が分かります。

 

  • 学校紹介に記載されている程、当時の出来事としては衝撃的

 

(2)ボート遭難事故追悼集会

逗子開成中学校・高等学校では、毎年1月23日に「ボート遭難事故の追悼集会」を行っています。

 

寒さの厳しい今日1月23日朝、体育館において受験準備中の高校3年生を含む全校生徒・全教職員による「七里ケ浜ボート遭難事故追悼集会」が開かれました。
この追悼集会は1910年1月23日のボート遭難事故でなくなった12名(本校生徒11名とその小学生の弟1名)と、1980年12月に起きた山岳部の八方尾根遭難事故で亡くなった6名(5名の高校生と顧問1名)の御霊を慰めるとともに、2度とこのような悲しい出来事が起こらないように誓いを新たにするためのものです。

 

  • 逗子開成では、事故を風化させない様にしている

 

2021年は、本事故が起きてから「111年目」になります。

逗子開成中学校・高等学校は、本年度も追悼集会を実施しました。

その様子については、こちらから参照して下さい。

 

(3)場所

 

(4)その他

逗子開成中学校・高等学校では、コロナウィルスの影響のためか、学校の「VRツアー」を行っています。

「VRツアー」は、こちらからご確認下さい。

 

本校は、古い常識に囚われずに、新しい挑戦を日々行っている印象を受けます。

 

③著者の大地蒼梧先生について

(1)大地蒼梧

大地 蒼梧(だいち そうご)は、日本の小説家。著書の『サイレント・エイジ』に「…勤め人として、定年まで全う…」と記載があり、専業作家ではない。

来歴
神奈川県鎌倉市に生まれる。鎌倉市立御成小学校の出身である。同級生に女優の内藤洋子がいる。
2016年、「サイレント・エイジ」で第19回日本自費出版文化賞受賞。

作品
長編小説
『サイレント・エイジ』星雲社、2016年
『逗子開成中學ボート遭難事故の謎 連鎖の海』風詠社、2021年

 

大地蒼梧先生は、自身のホームページを作成しています。

ブログについては、こちらから参照して下さい。

Facebook上のページについては、こちらを参照して下さい。

 

(2)著書「サイレント・エイジ」

 

本記事の冒頭で説明した通り、この本の著者「大地蒼梧」先生は、過去に1冊の本「サイレント・エイジ」を出版しています。

小説の舞台は、無声映画時代に活躍・奮闘していた弁士達の物語です。

 

『現在』『昭和30年代』『大正~昭和初期』三つの時代を行き来しながら、映画に音も色も無かった無声映画時代(サイレント・エイジ) に大活躍し、有声映画(トーキー)化の濁流の中で揉まれながらも、溺れまいと、必死に、そして直向きに生きた鎌倉弁士の物語!
全ては、明治32年7月15日、福島県福島町から始まる。

 

  • この小説は、Amazonでkindle版としても販売

 

国立国会図書館の「サイレント・エイジ」の情報は、こちらからご覧下さい。

 

(3)各市のタウンニュースに掲載

各市のタウンニュースに大地蒼梧先生の情報が掲載されました。

詳しくは、下記から参照して下さい。

 

各市のタウンニュース

 

上記の逗子・葉山、横須賀、鎌倉版の同じ記事がこちらから参照出来ます。

神奈川印刷ニュース」でも、大地蒼梧先生の「サイレント・エイジ」が、日本自費出版文化賞を獲得した記事が記載されています。

Yahoo!JAPAN」でも、タウンニュースの情報を確認出来ます。

 

(4)大地蒼梧先生の本が置かれている図書館について

下記に、大地蒼梧先生の本が置かれている図書館の情報をまとめました。

 

図書館の情報(サイレント・エイジ)

 

④連鎖の海

逗子開成中學ボート遭難事故の謎 連鎖の海」は、2021年5月18日から発売です。

 

ボート遭難事故の「新たな真実」について

本作品「連鎖の海」では、今まで誰も知らなった情報が記載されているとの事です。

 

三角錫子先生が、逗子開成中学の生徒、木下三郎と愛人関係にあった。

 

僕はインターネット上で、「逗子開成中学校・高等学校のボート遭難事故」について調査しましたが、その中で、上記の様な文言を見る事がありました。

 

新事実

  • 二人がその様な関係にあった事実はない
  • 宮内寒彌氏も、小説『七里ヶ浜』の中で、きっぱりとこの件を否定

 

本作品「連鎖の海」を読めば「事故の全容」、「三角錫子先生の真実」が分かるそうです。

 

逗子開成中學ボート遭難事故の謎 連鎖の海
大地蒼梧(著者名)
筆者の幼い頃、祖母から聞いた記憶から甦るある事故。
それは明治43(1910)年に発生し、12名もの若者の命を奪った「逗子開成中學ボート遭難事故」であった。
筆者は膨大な資料を読み解き、調査していくうち、一見、無謀な学生たちが起こした遭難事故だと思われた事故から三つの謎を見いだす。
第一の謎は、事故は何故起きたのか。
第二の謎は、消えた遭難者。
第三の謎は、何故、事故の記憶は人々の脳裏から離れず未だに語り継がれているのだろうか。
だが、この悲劇そのものは、既に世間からは忘れ去られていた。
しかし、実はこの事故に深くかかわるある人物が歌の詞に託し「音楽」という形で、この悲劇を後世に残したのではないかと推論する。
それも哀歌ではなく、愛歌、ラヴソングとして……。

 

国立国会図書館の「連鎖の海」の情報は、こちらからご覧下さい。

 

最後に

今回は、小説逗子開成中學ボート遭難事故の謎 連鎖の海」の紹介でした。

 

また、よろしくお願いします。

 

タキータ

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